町おこしのノウハウ。自然とコミュニケーションが生まれる絵本を通じた場作り。

街の広告スペースが見つかる

手を挙げたのは私だけでしたよ。閉校後どうしようかとなった時に。全部で4つの小学校が1つに統合されて3つ閉校になり、ここ以外は町に任されましたね。でも私ここだけは絶対地域で使いたいと主張したんです。」

谷さんが火付け役だったんですね。。。驚きです。どうして絵本屋さんをやることにしたのでしょう?

「主人の地元の京丹波町に16年前に越して来たんです。子供が小学校に上がるタイミングで。私は京丹波町に図書館がないのが不満だったんです。そしたら、ご主人はここで育って町が好きだが他の場所から越して来た奥さんには不満があるってパターンが私以外にもたくさんある事に気づいたんです。不満を誰かにぶつけても欲しいものは誰も作ってくれない。だったら自分で作ろうと思い立ちました。自分のこだわりを詰め込んだ絵本に特化したお店を作りたい、という思いがあったのでそれをやろうと。」

町おこしも兼ねていたんですか?

「イメージはありました。たくさんのお店が出店したら素敵だなって。みんな懐疑的でしたけど(笑)時々、他でやったらよかったやん?という声もあるけど、ここだからやる意味がある来てもらうことが大切って伝えています。」

きのこ文庫(絵本ちゃん隣接の私設図書室)で展覧会とか積極的に色んなイベントを行っていますね?

田舎だから出来ない、という状態をなくしたいんです。誰でも見たり聞いたり体験したりできる機会を作りたい。きのこ文庫は図書室。子供を遊ばせたり地域の人の憩いの場になったり自由に使える場。そしたら誰かがこういう風に使いたい、こんな事やりたいって言ってくれる。じゃあやろう!と。そうやって日々イベントが生まれています。私がやりたい事に限られますが(笑)

まさに、つながっていった結果が今なんですね。

つながるつながり

「お母さんや家族で来られるし、お父さんと子供も多い。共働きで子守だが他に行くところがない時に一日中居られるのも居心地が良いですよね。今はカフェもイタリアンもおかき屋さんとなんでもある。行列を待っている間に絵本ちゃんに。そうやって新たな繋がりがお互いに出来て行くんです。」